そぞろごと

本、鉱物、音楽、etc.

蒐集という呪縛

いっとき鉱物に熱中しかけたような気がしたが、文字どおり気がしただけで、あれはつまるところこれまでのネットオークションでものを買う習慣がずるずると尾を曳いていただけのことだ。この前ちょっと触れた、fuckin' FossilEra での失敗が、その習慣にとどめを刺してくれた。こうして私は蒐集という呪縛から抜け出すことを得たのである。

そりゃまあ、もともと蒐集に縁のなかった人間が、老境に及んでにわかに蒐集を始めたところでたかが知れている。不向きなものは不向きと諦めるべし。今後は断捨離の方向に進むのが、美しい老後というものだろう。

と書きつつ、ふと頭に浮んだのが、自分はほんとに蒐集に不向きな人間か、という疑問だ。たしかに、子供のころからものを集めた記憶はほとんどない。しかし、たとえばエロ画像集めはどうだろう、こういうのは蒐集のカテゴリーには入らないのだろうか。

手元に残っているエロ画像で、最古のものは1996年12月30日。なんと22年も前だ。うーん、あれからそんなになりますかね。なんだかついこの間のような気もするが……

22年間も集めていたら、そのストックたるや厖大なものになるはずだが、じつはそう数が多いわけではない。というのも、二度にわたってパソコンをクラッシュさせているからで、集めたものの大半がそのとき失われてしまった。さきの1996年のものなどは、たまたまフロッピー(!)に保存していたのが運よく残っていただけだ。

それら失われたエロ画像をなんとか回復したいという気はあるが、この分野は日に日に驚くべき量の新作が出続けているので、古いものなどはとうにネットから消えてしまっている。どこをどう探しても、出てくる望みは限りなくゼロに近い。

まあたとえ見つかったところで、墓場まで持っていけるわけでなし、この方面でも断捨離を推進するのが賢明だろう。

哲学者のカントが死んだとき、書斎の奥からエロ本のコレクションがごっそり出てきた、などという、真偽不明の逸話がある*1。私もそろそろそういう心配をしないといけない時期にさしかかっている。

*1:彼は童貞で死んだ